最近、Edge AI Foundation の「BLUEPRINT」シリーズ第1回に参加する機会をいただきました。このシリーズでは、Edge AI コミュニティがいかに実社会で成果を生み出しているかに焦点を当てています。
サンノゼ市やLeopard Imagingとともに、視覚エッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS」がスマートシティの導入や実証実験において、歩行者の安全確保や路肩の利用管理にどのように貢献しているかをご報告でき、大変嬉しく思います。
ウェビナーを終えて、スマートシティ関連のコミュニティには共感できる重要なポイントがいくつもありました。以下に、ソニーセミコンダクタソリューションズが都市の大きな課題にどう取り組んでいるか、今後どんな展開がありそうかをまとめて共有します。

都市が抱える課題
サンノゼ市のHo Nguyen氏によるプレゼンテーションを通じて、同市が直面している課題への理解を深めることができました。
イノベーティブな技術に注目が集まりがちですが、サンノゼのような都市にとっては、技術の最新性だけでは十分な解決策とはなりません。
サンノゼでは、導入するソリューションが現実的かつスケーラブルに展開できるかどうか、その実用性を見極めることが同じくらい重要視されているのです。
業界全体を見渡しても、革新的な技術への関心が非常に高く、実用性がない環境でも最新技術を試す例が少なくありません。
しかし、現実離れした環境でPoC(概念実証)を行っても、その先には進めず、行き止まりになるのは明らかです。
都市にとっては、導入にかかるコスト、設置や保守、運用全体の負荷がどの程度合理的であるかが非常に重要です。
AITRIOSを提案する際も、これらの要素を十分に考慮する必要がありました。
オープンなコラボレーション
ソニーは昨年、Edge AI Foundation が主催する「歩行者の安全」をテーマにしたハッカソンにテクノロジーパートナーとして参加しました。それ以来、私たちはこのコミュニティに関わり続け、都市向けの革新的なソリューションの開発を支援しています。
ソリューションを自社だけで完結させるのではなく、他の企業とも積極的に連携し、それぞれの強みを持ち寄ることで、より優れたソリューションを構築し、社会実装の可能性を高めることを目指しています。
ソニーセミコンダクタソリューションズ の「AITRIOS」は、エコシステムを大規模に育てていくために、他社との連携に積極的に取り組んでいます。今後も、コミュニティやパートナーとのオープンなコラボレーションを継続していく予定です。

Edge AI Foundation との連携
Edge AI Foundation は、技術者コミュニティと産業界をつなぎ、イノベーション創出に必要なコラボレーションを促進する役割を果たしています。ソニーはそのビジョンに共感し、スポンサーとして可能な限りこの活動を支援しています。
私たちは、あらゆる業界の皆さまが自身の課題を Edge AI Foundation のコミュニティに持ち込んでくださることを歓迎しています。
世界中のEdge AIの専門家たちと連携しながら、その解決策を一緒に探っていくことができます。
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ご一読ありがとうございました。Edge AI Foundation の「BLUEPRINT」シリーズはオンデマンドで視聴可能です。
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